避寒旅最終章「東北一周」もいよいよ大詰め。
翌日にはまだ雪の残る旭川へ帰ります。
その東北から北海道へ戻る交通手段として利用するのが「太平洋フェリー」。
仙台~苫小牧間を往復している「新きたかみ」ですね。
この新きたかみは2019年1月25日に就航した新造船です。
太平洋フェリーは大好きなフェリーで、私はリピートして乗船しております。
過去に何度も乗船記を書いておりますね。
「いしかり」「きそ」「きたかみ」全ての船に乗っております。
そのきたかみが新しくなるってことで、北海道へ戻るにはこの船に是が非でも乗りたかった。
なので避寒旅最終章は「東北」にしようと決めたんですよ。
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まずは、新きたかみの概要よりご紹介。
総トン数:約14,000トン
全長:192.5m
全幅:27m
最大速力:約24.0ノット
最大出力:8000kW×2
旅客定員:535名
乗用車:146台
エレベーター:2基
コンセプトは太平洋フェリーサイトより引用
苫小牧-仙台間を基本航路とするニュー「きたかみ」の旅の始まりは夕暮れの乗船から始まります。エントランスやプロムナードでの、プロジェクションをはじめとした様々な照明技術で表現した宇宙空間の光と影は、まるで星空へ冒険に出る宇宙船に乗り込んだかのような高揚感を掻き立てます。その他、地球をイメージし木漏れ日のような光に包まれたレストランや、天空に浮かぶ雲を表現した展望大浴場など、「SPACE TRAVEL」をコンセプトに街の喧騒から離れた非日常の船旅をご提供いたします。
「スペーストラベル」を意識しているんですよね。
乗ってみたいって、非常にワクワクしてきませんか?(^^)
通常は仙台⇔苫小牧間を以下の時刻で運行しております。
苫小牧 19:00発 → 仙台 翌10:00着
仙台 19:40発 → 苫小牧 翌11:00着
仙台フェリーターミナルへの行き方ですね。
私は今回車ではなかったので、公共交通機関+徒歩で向かいました。
一番の最寄り駅は、JR中野栄駅になります。
徒歩ですと約3㎞弱歩くことになりました、30分ちょっとかかりましたね。
もちろん、こんな距離を歩く人間はあまりいないでしょうから、仙台駅などJR各駅からバスも出ております。
仙台フェリーターミナル。
では、手続きいたしましょう。
搭乗券。
本来の運賃(2019年3月時)はこのとおり。
え?C寝台は8300円なのに、なんで搭乗券は4100円になってるん?って思いませんか。
なぜなら、早割でとってるからなんですよね。
2か月前から予約は開始されるので、早めに予約してると約半額の激安さになります。
これも太平洋フェリーの魅力の1つ。
但し、もし行けなくなるとキャンセル料が結構かかるのでご注意を。
乗船まで2階の待合室でしばし待ちます。
フェリーってなんやろ?この待ってる時間もワクワクするんよな。
これは電車や飛行機にはない気持ち。
自身、ホントフェリー旅が好きなんだと思います。
乗船!まずはエントランス。
ロビー前。
パブリックスペース。
キッズルーム。
ショップ
記念撮影スポット。
確かに、宇宙旅行をコンセプトにしてるデザインっぽい。
プロジェクションマッピングを、あちこちで演出で使っております。
では、本日のねぐらにまいりましょう。
貧乏人なので、最下層クラスの部屋です、C寝台。
あ、この新造船は、雑魚寝の2等部屋ってのはもうないんですよ。
全てが個室か大部屋でもベッドのあるタイプになってます。
ただこのC寝台にしたことは、私の大きな間違いであったことに気づきます・・・
2段ベットになっています。
上のベッドに行くにはこの階段を上がる仕組み。
私はこの上層ベッドでした。
こちらがそのベッドです。
ホントに寝るスペースだけだと思ってください。
足元には荷物を置けるスペースはありますが施錠できない大部屋なんで、貴重品の取り扱いには気をつけましょう。
コンセントは1つついてます。
移動中の充電も安心ですね。
そして向かいにはすぐ他のお客さんのベット。
このC寝台はシーズンオフにも関わらず満室でした。
ワンランク上のB寝台はガラガラなのにも関わらずです。
なぜなら、C寝台は2区画32名分しかないのに、B寝台は9区画200名分あるからなんですよね。
なので、少しでもゆったりと居心地よく寝たいなら、B寝台で予約すべきです。
ただ「いしかり」「きそ」の雑魚寝2等と同じ価格設定なので、多少ごっちゃ騒がしさがあってもいいならC寝台もええですね。
しかし少ないベッド数なんで、早めに予約はすべきだと思います。
他の客室。
私は次、「きたかみ」に乗るならB寝台にすると思います。
さあ!出港時間だ、デッキ出よう。
必ず岸壁から離れる時は、こうしてデッキで佇んでおりますね。
この瞬間があ~また旅が始まるって実感の湧く時。
まあ、今回は北海道へ戻るんで、約50日間の旅がもうすぐ終わるなって、もの悲し気な瞬間でしたが。
では引き続き、船内設備についてご紹介しますね。
まず、これがあるから、フェリー旅は楽しみ。
大浴場です。
円形のジャグジーが2つ。
海が荒れていなければ、出港から着港までほぼ利用することができるのが、太平洋フェリーの魅力。
夜中に私は誰もいない浴槽で浸かるの好きだからな~
それに日中は、突き進む海を見ながらの入浴も好き。
コインランドリーもあります。
この移動中に洗濯しておけますね。
私は次の日には旭川に戻るので利用してません。
そして、レストラン。
この仙台~苫小牧航路ですと、夕食と朝食の2回になります。
バイキング形式で、夕食は大人2000円、朝食は大人1000円。
ディナーメニューはこんな感じ。
過去、何度か「きそ」「いしかり」でいただいたことあるんで、内容は以下をご参照ください。
太平洋フェリー」きそ(愛知名古屋⇔北海道苫小牧)夕食バイキング編
http://bkyugourmet.moo.jp/taiheiyou_yoru.html
太平洋フェリー」きそ(愛知名古屋⇔北海道苫小牧)朝食バイキング編
http://bkyugourmet.moo.jp/taiheiyou_asa.html
ここのレストランはアルコールはこんな感じで販売されています。
船内の売店・自販機で買ったものも持ち込み可能。
その自動販売機ですね。
アサヒのビール販売機。
スーパードライで290円、クリアアサヒで180円でした。
カップ麺自販機があるのが、「きそ」「いしかり」とは違う。
上記両船は、共用スペースでのカップ麺食べるのは禁止してますし。
「きたかみ」は普段使いのフェリーってことで、カップ麺が売られるようになりました。
なので、給湯器、電子レンジもあります。
私はレストランは利用せず、イオンで買った弁当やパンなどを食べて過ごしましたよ。
お茶は無料サービス。
なので、特にドリンクを持ち込まなくてもええですね。
この日はめっちゃ海が荒れておりました。
なので寝る以外にほとんど何もできなかったですね。
大浴場も閉鎖されていたし。
朝、気づくともう苫小牧に近づいているやん。
そして、苫小牧に着港。
時間どおりの到着でした。
で、ここまで書いたところで、太平洋フェリーに過去乗られた方なら、誰もが思うはず。
あの設備は?ですね。
太平洋フェリーを象徴する「シアターラウンジ」が、この新きたかみにはないんです。
夜のラウンジショーや、映画の上映が、楽しめないってわけ。
私は、それが楽しみで太平洋フェリーを選択しているようなもんですから、これは興ざめでした。
普段の生活ではこういうラウンジでのショーや映画って見ないですからね。
それが無料で楽しめることが魅力であったわけです。
というわけで、私はこの「新きたかみ」に乗ることは2度とないかな。
今後の旅も太平洋フェリーは利用しますが、「きそ」「いしかり」に乗れるようにスケジューリングしますね。
ただ、きたかみのC寝台と、きそ・いしかりの2等は同じ価格設定なので、少しでもプライベート空間が欲しいなら、きたかみのチョイスでしょう。